思いが募ります

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思いが募ります


何日か過ぎた頃、消防車の車庫からサイレンホーンを盗んだとして、小学生が警察に事情聴取を受けました。
その子は、盗み出してはみたものの、サイレンの音の凄まじさに驚き、捨ててしまったのです。
そしてそれを、私が拾ったのでした。

私達の学校でも、その子のことが話題になります。
いつも、車庫の入り口が開いていた事から、責任者の人が処分を受けたようでした。
私の中に、もやもやしたものが残ってしまいます。

しかし私のクラスで、あのサイレンを聞いた人は以外にも、一人もいませんでした。
このことから、サイレンの音よりも鐘の音の方がはるか遠くまで鳴り響き、聞こえることを知ります。
そして、このサイレンを鳴らした張本人が私であったことは、今始めてこの記事で明かしました。

体を鍛える場所は自宅周辺へと移動します。
毎日、坂道でうさぎ跳びを、木の枝にぶら下がり懸垂を、木の枝に両足をくくり腹筋を、木の幹にロープをくくりつけ引っ張る練習をしました。
極めつけは、自宅の別棟の二階の柱に毛布を巻きつけ、パンチやキックの練習をします。

この練習は、いつも両親の帰ってくる前にやっていたのでした。
しかしある時、夢中になりすぎて暗くなるまでやってしまいます。

「こらー、家を壊す気か!。」
二階に駆け上がってきた父親は、ものすごい剣幕で怒鳴りつけました。
私は、“しまった”と思いましたが、すでに遅しです。

その時まで、温厚な父親の怒った顔は記憶にある限り、見たことはありませんでした。
相当、家が揺れていたのでしょう。
この件とは別に、この後何回も怒らすことをしてしまうのですが・・・。

またもや、練習が出来なくなってしまいます。
結局、オーソドックスな腕立てなどの筋トレになってしまいました。

貧弱な私の体は、なかなか筋肉が付きません。
どれだけ運動すれば、筋肉が付くのか気の遠くなるような思いが募ります。

この頃から、少ない運動で筋力を付ける方法を、日々考えるようになりました。
そして、次々と考え出します抗衰老

次回は、少ない運動で筋力や、筋肉を付ける方法のことです。
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